男を手玉に取る女の裏テクニックとは

動物学的に、オスは発情期になると、常に繁殖のことを考えているがメスは若干異なる。

こんなとき、メスの本能は、近い将来をみすえている。
将来とは、子どもたちが生まれたときのことだ。
動物にとって、出産から子育てまでの期間は、危険きわまりない。
天敵は、親がエサを探しにでかけているあいだに子を狙う。

だから、動物のメスは、たんにタネを植えつけるオスではなく、自分とともに子のいる巣をガードしてくれるオスを求めている。
徹底的なジラしは、そうした理想のオスを選抜するための手段にほかならない。
というのは、ジラしにめげて、ほかのメスのところに走るようなオスは、巣をガードする役割を満足にはたさないことがわかっているからだ。

人間の女が男をジラすのにも、動物のメスとまったく同じ意図、同じ目的があるという説がある。
女にジラされる男たちは、「安い女とみられたくない、というわけだな」と勝手に思い、「けっして、あなたを安く思ってはいない」というしるしに、〝高い〟贈り物をしたりする。

しかし、女がジラす理由は、「安い女とみられたくない」だけではないのだ。
ほとんどの男は、毎日ちがうものを食べたいと願うくらいの安易さで、毎日ちがう女性を抱(だ) きたいという願望を抱いている。
いわゆる、カジュアル・セックス願望である。

『好色一代男』のヒーロー、世之介は、海辺の宿に泊まったときでも、「一夜たりとも、一人寝はいやだ。だれか、近くの女性をよべ」と宿の主人をせきたてる。


その世之介ではないが、男は、酒に酔って性欲が高まると、 「来週はない。
明日もない。
今日でなければダメだ」 という気分になる。
「今夜、寝てくれるなら、どんな女でもいい」とワメく男もいる。

男は、女性にとって、つくづく、信用のおけない生き物なのである。
つまり、女のジラし戦略は、その場かぎりのカジュアル・セックスの獲物にならないための作戦にほかならない。

プレゼントの高価さや甘い言葉、いかにも真剣(しんけん) な態度などは、ほとんど参考にならない。
見定めるべきポイントは、「この男は、私のために、長い時間、忍耐(にんたい) する気持ちがあるか」の一点なのだ。

三回もデートをすれば、おのずと、その判断はできる。

カジュアル・セックスを求める男にとっては、三回目のデートまでが、忍耐のギリギリの限度だからだ。
したがって、慎重な女性は、たとえその男に魅力を感じていても、三回目のデートでも「また、このつぎにしましょう」とホテルいきをことわることが多い。

そこで、セックスだけが目的だった男は、その場で忍耐の糸が切れて、ののしりの言葉を吐(は) きながら夜の街へと消え去る、という寸法だ。

女性は、その瞬間、あるいは数日間は、「男を一人失った」と後悔(こうかい) するかもしれないが、こう思い返す。

「相手がキレてくれてよかった。もし四回目までガマンしていたら、まんまとダマされるところだった」と。

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