男を手玉に取る女のヒステリー戦法

男は常に女性のヒステリーを起こさないように努める生き物である。

夜のホテルがおじゃんになっちまったら、お話にならんからな・・・。

というように、男は、セックスの満足のみと決めた相手には、極力、感情という資源を節約しようとする。

裏を返せば、説教したり怒ったりして感情をあらわにするのは、女性への愛のバロメータといえるのだ。

その証拠に、一夜かぎりの彼女にはなんでも許す男も、本命の彼女の遅刻にたいしては、怒りをストレートにだす。

「いつも二〇分遅れるんだったら、時間を約束する意味がどこにあるんだ」式に説教するとか、最初の一時間をあからさまな不機嫌でとおすとか。


この使い分けを、ごく簡単な言葉で説明すれば、関係への「手抜き」と「本気」のちがいといえるだろうか。

女性は、漠然とではあっても、男のこうした性向をわかっているようだ。

だから、自分にたいして性欲以外の感情をあらわさない男に、大きな不信感を抱く。

ある大学で女子学生を対象にして調査したところ、女性は、デートの後に、相手が発した言葉の真意、行動の本当の動機なさぐどを探ろうとして、モンモンとする傾向にあることがわかった。

いい意味でのケンカが徹底的にやれて、その後に仲直りしたというのならば、デート後にあれこれ思い悩むことはないだろう。
この調査結果は、多くの男女関係が、それとは反対の状況にあることを物語っているわけだ。



そこで、女性は、自分のほうから男のエネルギーを引きだす策略にでる。

それこそが、ヒステリーである。

ヒステリーは、大声でワメいてツメでひっかくことだとはかぎらない。

ビービーと泣くのも、ワケのわからないことでスネるのも、カドのある言い方で挑発するのも、すべてヒステリーだ。

それを食らわされた男は、「ここで、この女を失ったらソンだ」という、いじましい計算も働いて、けんめいになだめにかかる。

あるいは、怒りの色をみせて、正当な反論をこころみる。

結果、男は、ほかの女性のために節約しておこうと思っていた感情という資源を、その女性のために放出することになるのである。

また、女性のヒステリーは、じつは男の献身をより確実にするための、女の戦術でもある。
それは、一種の脅しのカタチをとる。

私を軽くみていると、こんな程度のヒステリーではすまないわよ、私をしっかりつなぎとめておきたいのなら、鳥かごのなかの鳥に、思い出したようにエサをやり、あとは放っておくみたいなことは、考え直したほうが身のためよ、というわけである。

このように、女性は、一人の男から、どれだけエネルギーをうば奪うかを目指し、男は、多くの女にエネルギー配分するために、一人当たりに費やすエネルギーの節約を目指す。


恋の駆け引きそうだつせんとは、まさにそのエネルギーの争奪戦なのである。

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