こんなにも違う!男と女の不倫・浮気への怒り方

アメリカでは、パートナーの裏切りへの反応における男女の心理的・生理的ちがいを調べる実験が、さかんにおこなわれてきているが、それらの調査結果には、男たちの想像を裏切る「女の嫉妬」のカタチが、あらわれている。

パートナーの肉体的(性的)裏切りと精神的裏切りとで、どちらに強い嫉妬をおぼえるかという質問にたいし、ほとんどの女性が「精神的裏切り」のほうを選び、ほとんどの男性が、「肉体的裏切り」のほうを選んでいる。また、男女数十人の被験者にたいしてなされた生理反応の実験でも、そのコントラストはみごとなほど際立っている。


この実験では、ちょうどウソ発見器と同じ要領で、被験者の額の筋肉(不快な思いをしたときに収縮する)と指に電極をつないだ。
そして、男女の被験者は、それぞれ、パートナーが「肉体的裏切り」をおこなう場面と、「精神的裏切り」をおこなう場面を、思い描くように指示された。

すると、男女の皮膚から伝えられた電気伝導率の変化は、あきらかに、男が「肉体的裏切り」によって強い不快をおぼえ、女性が「精神的裏切り」によって、強い不快をおぼえるというコントラストを描きだしたのである。

人には、自分になぞらえて他人のことを判断する傾向がある。
つまり、「寝ていたら、もっと怒るにきまってるさ」と話していた男たちは、自分たちの感情をありのままに語っていたことになる。
けっきょく、ほとんどの男たちは、女性をじっくりと観察しているとはいえないのである。


それはともかく、男女のこうした「嫉妬のちがい」は、いったい、どこからきているのだろうか?

男と女を原始状態に引きもどしてみると、その答えらしきものがみえてくる。
原始状態において、男は、ほうぼうに種をバラまくことをつとめとする一方で、自分以外の種を受けた子を育てることを極度に嫌った。


それは、自分の遺伝子を繁栄させようとする本能のなせるもので、多くの動物についていえることだ。
その反対に、女は、男がほかの女に種を植えつけることをガたもマンするかわりに、妻としての安定的な地位を保つことを優先した。

『旧約聖書』によれば、アブラハムの妻は、夫の子を産む女に嫉妬心を抱く一方で、正妻としての権威を保ちつづけた。
女にとっては、パートナーがよその女と「肉体的な浮気」をすることよりも、「精神的に本気の恋」をすることのほうが、死活問題になるのだ。


なぜなら、後者は、よりどころである妻の地位そのものを失いかねないことを意味するからだ。
実際、よその女性に「精神的に本気」になってしまった男が、妻を捨てるケースは、少なくない。
そして、その場合、妻になんのキャリアもないとしたら、妻は、わずかな慰謝料だけで、残された人生の設計をしなければならなくなる。


もちろん、それは困る。
だから、女は、男の心の浮気には敏感になるわけである。

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