変態「なりきり」設定がセックスの快感を高める事実に注目

あるSF映画の設定であるが、近い将来、人類はバーチャルリアリティの発達により、仕事も恋愛も家から一歩も出ずに行うことができ、触覚や嗅覚もヘッドホンのような器具を頭につけることで感じることができるようになる。

恋愛に至っては、お互いの体にまったく触れることなく、性的な快感を得てしまうのだ(映画では触れていなかったが、子づくりは、人工授精・人工保育のような技術を使っておこなうのだろう)。

もちろん、現実にはこんな技術は開発されていないが、「お互いの体にまったく触れることなく、性的な快感を得る」という意味でなら、テレフォンセックスもそうだし、インターネット上でおこなわれている〝チャット・セックス〟もそうだ。

まあ、テレフォン・セックスなら、相手の〝よがり声〟が聞こえるから、その気になるのもわからないではないが、〝チャット・セックス〟となると、「相手の話し言葉」を活字でしかみることができない。

いったい、それで本当にイケるのかと思ってしまうが、これがどうやら、かなりイケるらしい。

たとえば「なりきりチャット」でおこなうチャット・セックスでは、一方が男役になりきってしまえば、女同士でも〝バーチャル・セックス〟が楽しめてしまう。

ただし、こうしたセックスで得られる快感は、性的な快感とはいっても、やはり生身のセックスで得られる快感とは、ちょっと違うようだ。

たとえば、女教師と男子生徒の役になりきった二人が、放課もそっきょう後の教室で激しく揉み合い … …というようなストーリーを即興で展開していく快感。

あるいは、文字だけでどれだけ性的なことをイメージさせるかという、お互いの想像力を競い合うような快感。
そんなスリリングな気分が、この場合の性的快感の正体だといいかえてもいい。

ともかく、なにをもって性的快感というのかは人それぞれだから、「チャットのほうが実際のセックスより気持ちがイイ」という人がいたとしても、まったく不思議ではない。

アニメ風の美少女を相手におこなう恋愛シミュレーションゲームも、性風俗のイメクラも、自分があるストーリーの主人公に「なりきる」ということでは、「なりきりチャット」とよく似ている。

しかし、「なりきって」いるうちはそれでいいとしても、現実はそういうわけにはいかない。

最近、続発している性犯罪のなかには、バーチャルな世界と現実の区別がつかなくなって起こるものが増えているが、愛好家のみなさんは、そのあたりの区別だけは忘れないでいただきたい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする