中古車を乗り換えるように奥さんから乗り換えさせる魔法のセールステクニック

「絶対にイイ男をつかまえたい」

これは女であればだれもが持つ願望である。

優秀な遺伝子を残したいし、経済的な安定は母子ともに安息に暮らすための必須条件だ。

優秀な遺伝子を残すため、自分の生活のためには他人から奪い取るという非情な手段に出る女性が出てくるのもうなずけるといものだ。

しかし、「負ける」とわかっている戦いには、最初から参戦しないほうが賢明というもの。

そこで、どういう状況ならば勝利の可能性があるかを研究するために、「ラストバルトの法則」を参考にしてみよう。

この公式は、恋愛の寿命を予測するもので、たとえば、こうなる。

Aという人物(男でも女でもいい)が、60万円の中古車を買ったとする。

住宅街を歩き回って車庫をのぞいているクルマのセールスマンには、これが古い形式の中古車であることが、ひと目でわかる。

そこで、玄関のベルを鳴らし、Aを訪問する。

セールスマンが聞きだしたいポイントは、そのクルマにたいするAの「満足度」の一点だ。

Aは、「安いという理由だけで衝動買いしてしまったが、クラッチの調子が悪いし、スタイルもよくない。じつは、ほかの新型車に目移りしてしようがない」と話す。

これはもう、「乗りか換え」の可能性が大で、セールスマンにとっては、かなり有利な状況をつかんだことになる。

このように、恋愛の寿命も、「投資額(総量)」+「満足度」で計測される。

その女性を口説き、恋人関係を維持するために多くの労力とプレゼントをつぎこみ、かつ、その女性に満足している男は、その女性を手放す可能性はかぎりなく低い。

が、その女性を手に入れるための苦労が少なく、ほかの女に目移りがしてしようがないような男は、「乗り換え」の可能性がかぎりなく大きくなっているわけである。

ただし、「満足度」がゼロかマイナスであっても、投資額が膨大な場合は、恋愛寿命ならぬ継続寿命は、やはり長くなってしまう。


とくに、既婚男性にはこのケースが多い。


たとえば月々十数万円、ボーナス時数十万円のローンを組んで家を建て、子どもを有名私立小学校にやっているような男は、たとえ奥さんに不満足であっても、離婚に踏み切る可能性はほとんどない。

現行の法律では、妻の「潜在収入」(内助の功)が高く評価されていて、不倫のはてに離婚となれば、慰謝料だけではすまず、苦労して建てた家まで失いかねないことがわかっているからだ。

同じことが〝出世の鬼〟タイプの男についてもいえる。

人一倍、苦労してエリート・コースを歩んだ男にとって、地位と肩書きは最大の財産だ。

そんな男が、社会的信用の失墜をまねき、地位と肩書きをあやうくする不倫→離婚のコースを選択する可能性は、きわめて低いからだ。

以上のように、他人の男を奪う戦いは、楽勝の場合もあれば、はじめから負けがきまっている場合もある。

当然のことながら、自分がダメージを負うだけで、得る物はなにもないとわかってのぞいる戦いに臨むわけにはいかない。


だからこそ、戦いを挑む前に、入念な事前調査が必要になってくる。

これはもう、ほとんどクルマのセールスマンの気分でやってほしい。

「乗り換え」させることが可能か不可能か … …。

それをたしかめるためには、「ラストバルトの法則」ばかりでなく、本人ヘの直接取材によるデータもふくめて分析することかんじんが肝心なのである。

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